漢方の葵堂薬局・薬剤師の西岡敬三です。
私のところには、「病院で検査をしても、特に問題ないって言われたのに妊娠しないんです」っていう方が、たくさんいらっしゃいます。
みなさん、真面目に病院に通って、検査も受けて、それでも「異常なし」と言われる。実はこういう方が約8割もいらっしゃいます。
原因が分からないというのは、かえって不安を大きくしてしまいますよね。
「じゃあ、一体どうすればいいの?」って途方に暮れてしまう方もいらっしゃいます。
でもね、どうか思い詰めないでください。見方を変えれば、必ず道は開けるものなんです。
西洋医学と中医学・栄養学、見ているものが違うんですよ
西洋医学では「黄体ホルモンが足りなければ足しましょう」「排卵誘発剤で卵胞の発育を促しましょう」っていう治療をします。
これはこれで必要な治療なんですが、私が長年やってきた「西岡式妊活」では、もう一歩踏み込んで考えるんです。
それは「なぜそうなっちゃってるのか」という根本原因を探ること。
中医学(中国伝統の医学)では、症状には必ず原因があると考えるんですね。
さらに私は、細胞レベルで体の栄養状態を診る「分子栄養学」も取り入れています。
生活習慣や食事、体調の細かな変化を丁寧に見ていくとね、病院では見逃されがちな根っこの原因が見えてくることが多いんですよ。
長年この仕事をしてきて分かったのは、体は正直だということ。小さなサインを見逃さないことが大切なんです。
病院の検査では分からない「妊活の裏側」
妊活で一番大切なのは「健康な体」です。
人間本来の機能がちゃんと働いていれば、原因不明の不妊にはならないはずなんですよね。
じゃあ「異常なし」の裏側には何があるんでしょうか?
検査の数値が良くても、実は妊娠に必要な条件が整ってないケースが多いんです。
特に大切なのは、この二つなんですね。
まず一つ目は子宮の環境(畑の状態)です。
受精卵が着床して育つ子宮って、いわば「畑」みたいなものなんですよ。
この畑が冷えてたり、ストレスにさらされてたり、栄養が足りてなかったりしたら、どうでしょう?
せっかくいい種(卵子)があっても、畑が痩せていたら芽は出ませんよね。それと同じことなんです。
二つ目は卵子の質です。
卵子が元気かどうかって、最初の検査じゃ詳しく分からないんですよ。
体外受精をして初めて「グレードが低いですね」って分かることも多い。
でもその時には、もう時間もお金もかなり使ってしまっている。
だからこそ、早い段階で体の土台を整えておくことが大事なんです。
妊娠しやすい体をつくる「三つの柱」
これまで1000人以上の方の妊娠・出産に関わってきました。
その中で気づいたのは、多くの方に共通する問題が
冷え、ストレス、食生活(栄養) の三つだったということです。
この三つ、あなたにも心当たりはありませんか?
まず一つ目は、タンパク質をしっかり摂ることです。
タンパク質って、お肌や髪、内臓だけじゃなくて、実は卵子や精子の材料そのものなんですよ。
卵子や精子は約90日で成長すると言われています。
その間、十分なタンパク質がないと、質の良い卵子は育たないんですね。
今の日本人は炭水化物ばっかり食べて、タンパク質やミネラルが足りてない方が本当に多い。
栄養が足りないと、卵子はおろか子宮にも栄養が届かないんです。
二つ目は、冷え体質を改善することです。
体が冷えてると血の巡りが悪くなって、卵巣や子宮に十分な血液(栄養や酸素)が届かなくなってしまいます。
あなたの基礎体温、低温期が36.2度より低くないですか?
もしそうなら、子宮がかなり冷えてる可能性があるんですね。
足湯で下半身から温めたり、適度に体を動かして血流を良くしたりすることが大事なんですよ。
血液は栄養を運ぶ川みたいなもの。
川の流れが悪ければ、どんなに良い栄養を摂っても届かないんです。
三つ目は、ストレスを減らすことです。
ストレスって、心だけじゃなくて体にも大きなダメージを与えるんですよ。
自律神経のバランスが崩れて基礎体温がガタガタになったり、甲状腺ホルモン(卵胞の成長に関わるホルモン)にも悪い影響が出たりします。
人と比べたり、ネガティブになったり、不妊治療が義務感になっちゃったりしてませんか?
これ全部、ストレスの元なんです。
頭を休ませて、楽しめることを見つけてほしいんですよね。
妊活は戦いじゃないんです。
検査じゃ見えない、大切な指標があるんです
「異常なし」でも妊娠しない原因を探るとき、私が特に注目してほしい指標があります。
一つはフェリチン(貯蔵鉄)です。
ヘモグロビンが正常でも、フェリチン(体に蓄えられた鉄)が低い「隠れ貧血」の方がすごく多いんですよ。
これが卵巣の老化や着床がうまくいくかどうかに大きく影響するんです。
妊娠したいなら、フェリチン値は50μg/dL以上が理想なんですね。
もし測ったことがなければ、一度検査してみませんか?
もう一つは基礎体温のパターンです。
低温期と高温期に分かれてても、その切り替わりがダラダラしてたり、ガタついてたりしませんか?
それは卵子に元気がないとか、ストレスが大きいとか、体が何かを訴えているサインかもしれないんですよ。
あきらめないで、楽しく体づくりしましょうね
病院での治療と一緒に、ご自身の体質に合わせた体づくりをすることで、状況が変わった方をたくさん見てきました。
早い方だと2、3カ月で妊娠されることもあるんですよ。
でもね、焦らないでください。
妊活って「頑張らなきゃ」って思うものじゃないんです。
「できることから少しずつ」で大丈夫ですからね。
私が長年この仕事をしてきて思うのは、体は裏切らないということです。
ゆったりした気持ちで、ご自身の「畑」を豊かにすることから始めてみませんか?
【まとめ】
病院で「異常なし」って言われても、それは血液の数値やホルモンの量が基準内にあるってだけのことなんです。
中医学や分子栄養学の目で見ると、体全体のバランスが崩れてたり、卵子の質や子宮の環境っていう「土台」に問題があることがほとんどなんですよ。
良質なタンパク質をしっかり摂る(栄養)、
体を温めて血の巡りを良くする(冷え)、
心を穏やかに保つ(ストレス)。
この三つ、どれか一つからでも始めてみませんか?
これって道に転がってる石を一つ一つ取り除いて、ゴールまでの道を平らにする作業に似てるんです。
遠回りに見えて、実は一番確実な近道なんですよ。

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